メッセージ - A年 年間

今日の福音の箇所(マタイ4:12-23)は、イエスの宣教活動の始まりです。「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言って福音を宣べ伝え始めたとき、最初にイエスがしたのは、数人の漁師たちを呼んで自分に従うよう招くことでした。イエスの宣教活動は、最初から弟子たちと共に行われ、分かち合われ、後に引き継がれて続けられるように計画されていたのです。この宣教の手段こそが、伝える福音のメッセージの内容を体現したものだと思います。

イエスは「ガリラヤ中を回って」福音を宣べ伝え、「民衆のありとあらゆる病気や患いを」いやした、と言われています。すべての人に救いが伝えられ、すべての人に手を差し伸べるイエスの宣教は、田舎の漁師のような人をも友にして行われました。それこそが、第一朗読で読まれ、福音朗読でイエスの宣教の解釈として引用されているイザヤ書の言葉が伝えている状況、暗闇に住む民が大きな光を見、死の陰の地に住む者に光が射し込んだ、ということではなかったでしょうか。

Share