メッセージ - A年 年間

第一朗読(レビ19:1-2、17-18)でも「自分自身を愛するように隣人を愛しなさい」と言われていますが、福音朗読(マタイ5:38-48)のテーマも「愛」です。隣人を愛しなさい、そして敵をも愛しなさい、と、「愛」について語られています。この愛は、ただ単に人に対して良い行いをすることとは異なっています。下着を求める人には上着をも与える、一ミリオン行くように求められたら二ミリオン一緒に行く、とはそうした愛です。決められたことを決められただけ果たす、しなければいけないからその分だけを義務としてこなす、そこには愛がない、良い行いをしているからといって、愛していることにはならない、そう言われています。

結果さえ良ければ、最終的に効率よく必要なものが手に入れば、それが一番よいことだ、というのがこの世の知恵です。けれども、そのような知恵は神の前では愚かなものだ、と、今日の第二朗読(一コリント3:16-23)でもパウロは語っています。

私たちの行いも、打算や利益、効率に気を取られて目の前の相手を見失うことがないように、義務や責任ではなくて、相手を気遣う心を行いに伴わせることができるようにしたいものです。

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