メッセージ - B年 降誕節

どの福音書でも、イエスの洗礼は、その公生活・宣教の始まり、あるいはその前の出来事として描かれています。今週の福音朗読箇所(マルコ1:7-11)の前にあるマルコ福音書の冒頭も、洗礼者ヨハネの活動の報告(1:1-6)があり、イエスは彼から洗礼を受けた後、荒れ野での誘惑(1:12-13)を経て、ガリラヤで宣教を始めます(1:14-15)。イエスの洗礼は、福音を宣べ伝える使命の始まりでした。

そういう意味で、洗礼はイエスにとって新しい生き方を始める出来事でしたが、今日のキリスト教徒にとっても「洗礼」は、キリスト者としての、神の子としての新しいいのちの始まりとされています。主の洗礼の祝日にあたり、また年の初めにあたって、自分の生き方についてふりかえり、自分の使命は何なのかを考える機会としたいものです。

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