メッセージ - B年 年間

第一朗読のイザヤの預言には第三の「主の僕の歌」が書かれています。この神の僕は、預言者よりも、賢者、教師、ヤーウェの忠実な弟子と紹介されています。この僕はイスラエルの民の他、暗闇の中を歩む移民にも神の教えを告げ、神の救いを信頼するように呼びかける僕なのです。自分自身も多くの苦しみを受けた後に、神の勝利を受けたのです。

マルコによる福音書がイザヤの預言に繋いで、神の僕であるイエス・キリストの言葉を述べています。「人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちから排斥されて、殺され、三日の後に復活することになっている。」と。

使徒ペトロは「あなたは、メシアです」と告白します。しかし、苦しむ僕の姿を理解できず、また受け入れることができないペトロが厳しく叱られた後、「自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい」と主キリストに呼ばれています。

現代私たちもペトロと他の弟子たちと同じく信仰の道を歩み、成長し、どの時でもまず神様を信頼し、キリストに従うように招かれています。さらに、第二朗読の使徒ヤコブの手紙によるこの信仰は、口先だけではなく、兄弟姉妹を助け、愛の行いをとうして実現するものなのです。