メッセージ - A年 年間

今日の福音朗読(マタイ9:36-10:8)は、「イエスの弟子である」とはどういうことかを思い起こさせてくれます。イエスは、自分一人だけで活動したのではなく、弟子たちと共に行動し、12人の使徒を選んで使命を与え、信頼して弟子たちを派遣しました。イエスが弟子たちを必要とした、ということです。

けれども選ばれた12使徒は、漁師や徴税人、熱心党の人もいて、決して有能で優れていたわけではなく、ひときわ信仰が深くて人格者だったわけでもありませんでした。彼らは弱さを抱え、時につまずき、裏切った者さえいて、十字架の前にはみんな逃げ出してしまいました。しかしイエスは、そんな彼らを一番近くにおいて大切にしたのであり、自分のミッションを彼らに託して自分の代わりに派遣するほどでした。

この12人の使徒の選びと派遣は、キリスト者である私たちの選びと派遣の物語でもあります。私たちは様々なところから集められましたが、それは何か特別な能力があったからでも、聖人だったからでもありませんでした。欠点ばかりで足りないところばかりですが、それでも私たちは呼ばれています。派遣されています。