釈義 - B年 年間

第一朗読(創世記3・16-19)では、天地万物の創造主なる神から女とアダム(男)に対してその運命について語りかけられる。人間の宿命と男と女の関わりについて冷静に淡々と述べられている。第二朗読(1コリント10・31-11・1)ではパウロが人間(男と女)の創造を頂点とする、この天地万物の創造はそもそも「神の栄光を現すため」であることを説き明かしている。彼はすべての人間が、この神の栄光を現すために、その慈愛へと招かれていることを受け入れ、信じて、喜びを持って生きるようになるために、己が使命をキリストに倣う者となることと言明している。そして、すべてのキリスト者がパウロに倣って、同じくキリストに倣う者となるようにと勧告している。福音書(マルコ1・40-45)においては、主イエスが父なる神の慈愛を癒しの業を通して実践していく様が描かれているが、その評判は抑えようとしても人々の間に拡がっていったことが強調されている。このように、神の栄光は創造の業を通して、私たちがイエスに倣い、パウロに倣って生きることによって人々の間に現されるものとなる。