メッセージ - B年 年間

「人里離れた所へ行って、暫く休むがよい」(マルコ 6:31)

日本の夏休みは、「海の日」(7月20日前後)を目安にして始まり、8月末まで続くと言われます。学校の授業はないけれど、学生は塾で稽古したり、クラブで活動したり、イヴェントに追われて忙しく、夏休みの宿題もたくさんあります。会社に勤めている人は、年に休みを何週間も取ることができるが、依頼された仕事のため、また人間関係のために、数日だけ休む人も多く、休みを取らない人もいます。仕事を休むことは悪いと思うから、以上の夏休みの過ごし方は場合によってストレスを与え、悩みの基になります。

聖書によりますと、休みは神様が人に考えてくださった恵みです。創造主が、創造の御業を終え、七日目にお休みになって、その日を聖とされたと創世記は教えています。そして、本日の福音の中でも、神の子キリストは、使徒的使命を果たして帰って来た12人の弟子達に「人里離れた所に行って、しばらく休むがよい」と言われました。ところで、現代に生きる私達のような忙しさを、キリストも体験したので、私達の気持を良く知っておられます。すなわち、イエス自身も弟子と共に暫く休もうとしたが、救いを求めていた人が大勢来て、イエス様は神の国に付いて教え、病人を癒し始められたのです。

神様が聖書を通して教える休みとは、怠けることではなく、レクリエーション(re-creation=再・創造)、すなわち、働いて尽くした自分を神様との交わりの中で復活させる時です。

*  休みは、誠実に働く人にとって、労働の実りを喜ぶ時であり、祝福を頂く聖なる時であり、できたことを神様や共に働く人々に感謝する時です。

*  休みは、福音のイエス様が示したように、必要な人に憐れみを現して奉仕し、神の恵みを共に分かち合う時間の余裕です。

*  休みは、造り主に出会う日であり、神を誉め讃えながら楽しい時を過ごし、神の御旨を探し求めるためです。

*  休みは、イエスの御心にしたがって自分の心を成長させ、御旨を果たすために新しい力を頂く時です。

私達は、神が与えてくださる休みを取ることができ、それによって聖性に近づくことができ心を豊かにすることができますように。