釈義 - B年 年間

 

第一朗読:イザヤ35,4-7a

第一朗読の言葉の歴史的な背景にはアシリャ帝国のサンへリブ王がエルサレムを囲んだ(紀元前701年)ということがある。その時、ユダ王国のエゼヒャ王はエルサレムを守るための戦いをあきらめようと思っていた。それを思いとどまらせるため、預言者イザヤはエゼキア王にユダ王国の将来の栄光を予言した(イザ35,4-7)。この慰めのおかげでエゼキア王は最後までエルサレムを守るために戦った(イザ36,1-37,36)。神の業のおかげでエゼキア王が勝利した(イザ37,36-38)。

第二朗読:ヤコブ2,1-5

人間的な考え方では、お金持ちの人や偉い人を貧しい人や普通な人よりもっと大事に扱うのは賢いことである。この世界でお金は力があるからである。しかし、ヤコブにとっては、キリスト者がその考え方のとおりに行うのは間違いである。キリスト者は人間の力よりも神を信頼するはずである。

福音朗読:マルコ7,31-37

共観福音書によれば、癒しの奇跡を行うためにいつも必要なことは二つである。それは、奇跡を行う方(イエス)を信じることと奇跡を行う方の言葉を信頼することである。