釈義 - B年 年間

第一朗読:知恵2,12.17-20

知恵の言葉によって正義を行う人には敵がいる。彼の言葉や行いなどによって悪い人の罪が示されるからである。旧約聖書では[神の子]という表現の意味は「ユダヤ人」であった。しかし、この表現には「正義を行うユダヤ人」という意味がある。というのは、正義を行う人はユダヤ人らしいからである。彼に反対する人々はユダヤ人らしくないのである。

第二朗読:ヤコブ3,16‐4,3

第二朗読の言葉はキリスト者の良くない行いを強く批判する。イエスを信じているけれど自分の思うがままのことをする人々は正義を行わない。だから、そのような人々は「神の子」とは言えないだろ(ヤコ4,1-4)。キリスト者らしい人は平和的な生活をする(ヤコ3,17)。正義は平和的な意味がある(ヤコ3,18)。キリスト者は正義を行うはずである。

福音朗読:マルコ9,30-37

イエスは神の子である。イエスは最初から最後まで神のみ旨を行ったからである(マコ9,31)。イエスと一緒に福音を述べ伝える弟子たちは、神のみ旨を探して行う代わりに自分の欲望を満たすという気持ちがまだあった(マコ9,34-35)。だから、イエスは彼らに必要な教育をした(マコ9,37)。その教育のおかげでその後弟子たちはキリスト者らしくなる。