釈義 - B年 年間

第一朗読:ダニエル12,1-3

ダニエル記はマカバイ時代に書かれた書物であり、主題は著者の氏名ではなくこの書物の英雄の氏名である。ユダヤの国民はマカバイ時代(セレウコス朝との戦争)に非常に苦しかった。信仰を守るために多くのユダヤ人が自分の命を捧げた。その時に、信仰のために自分の命を捧げた方々への褒美は何ですかという質問が出た。答えは、その人々の体が復活して神と一緒に楽園で永遠に生きることである。このことから、ユダヤ教の教えの中に「からだ復活」の問題が起こった。

第二朗読:ヘブライ10,11-14

第二朗読の言葉はイエスの受難と復活について次の二つのことを表している。イエスの捧げ物は罪を除き去った。だから他の捧げ物と比べると完全なのであり、人々に永遠に全うされた捧げ物である。(10、14)。そして、自分の命を捧げた後イエスは復活して天国に昇り、神の栄光にたどり着くことができた(10,12-13)。非常に深いキリスト論的な教えである。

福音朗読:マルコ13,24-32

マルコ13章は終末論的な部分である。今日の福音の言葉は「イエスが再び来られる」(パルシア)ということを表している。イエスはこの教えを作るためにユダヤ教聖書の言葉(引用文はイザ13、10とイザ;34、4と主題はダニエル7,13‐14;申30、3-4;ザカ2,6.10から)を使った。「いちじくの木」のたとえが、イエスが再び来られる時期を誰も知らないということを示している。