釈義 - C年 年間

第一朗読:ネヘミヤ8,2-4a.5-6.8-10

ペルシア王国のキルス王の命令(紀元前538年)のおかげでユダヤ人はバビロニアからエルサレムに戻ることを許された。その目的はエルサレムとエルサレムの神殿を建て直すことであった。この仕事ができるようにキルス王は二人の責任者をエルサレムに送った。それはネヘミヤ(聖人的な部分の責任者)とエズラ(宗教的な部分の責任者)であった。エルザレム町の壁とエルサレムの神殿を建て直した後、エズラは宗教的な改革を始めた。ユダヤ教改革のもとになったのはモーセの五書であった。一般的に言えばその時代からユダヤ教はエルザレム神殿だけではなく聖書も中心にすることになった。第一朗読はこの時代に関する言葉である。

第二朗読:一コリント12,12-30

第一コリント使徒への手紙は、さまざまなキリスト者のグループが一致をもって一つのコリント教会作ることが出来るように書かれた書物である。このさまざまなキリスト者のグループはイエスの教えに従って互いに良い関係を作ること出来なかった。それの理由はコリントのキリスト者の間に妬みや争いがあったことである(1コリ 3、3)。さまざまな問題の一つに第二朗読の問題(誰の活がは最も尊いか)があった。パウロは身体のたとえを使って教会の統一について説明した。この説明の結論は、すべての活動の目的が唯一教会を作るためのものであるということである。

福音朗読:ルカ1,1-4;4,14-21

イエスはユダヤ教のラビとして旧約聖書の言葉を解釈した(4,16-21)。イエスの解釈の目的はすべての旧約聖書の予言がイエスによって完全になった(4、21)とすることである。イエスが自らの正体を説明するために使ったすべての議論は旧約聖書と関係がある言葉であった。実はイエスが既に存在しているという予言を新しく説明したのである。

ルカは自分の福音を書く前に必要な準備をした。それは、先に書かれた書物とさまざまな伝承の研究である。実際彼は自分の福音書の目的に当てはめるためにマタイによる福音書とマルコによる福音書の言葉を使った(1,1-4)。

神以外、誰もゼロからは始まらない。