釈義 - C年 年間

第一朗読:列王記下5,14-17

紀元前6世紀の間に書かれた列王記による神は唯一の神でありながらイスラエルの国民だけはなくアラム人(イスラエルの敵)も守る(5,1)。唯一神はユダヤ人を癒すだけではなくアラム人、ナアマンも癒した(5,14)。神が行った奇跡のおかげでナアマンは唯一神を信じ始めた。国籍ではなく唯一神を信じることが元も大切な事である。第一朗読の言葉は神の普遍的な考え方を現している。

第二朗読:二テモテ2,8-13

エペソ教会の司教になったテモテは信者たちをうまく支配できなかったのでさまざまな大変な事件や困難な目にあった。希望と勇気を失ったテモテを支援するパウロは基本的なことを思い出すことを教える(2,8)。基本的な教えというのは、イエスが復活されたことでイエスに救われた信者たちはイエスと一緒に永遠に生きられるということである。パウロはこの教えを、すべての人々が救われるために述べ伝えた(2,10)。

福音朗読:ルカ17,11-19

紀元前5世紀にユダヤ教から追い出されたサマリヤに住んでいるユダヤ人(サマリヤ人)とイエス時代のユダヤ人が関係することは禁止されていた。イエスによって癒された十人の人々の中の一人はサマリヤ人であった。彼は癒されるために必要な信仰を持つただ一人だけの人であったということではない。他の九人も信仰を持っていた。しかし、彼だけが唯一神の栄光と感謝を捧げた。