メッセージ - B年 年間

 


第一朗読:エレミヤ 23,1-6

エレミヤは、予言者として紀元前626年から紀元前585年まで活動しました。この時期は独立国としてのユダ王国の最後の時代でした。紀元前585年からバビロニア隷属の時代が始まりました。そのような時にエレミヤは王様や長老たちや祭司たちを強く批判したので、死ぬまで、国民の敵だとか裏切り者だという評判でありました。彼の言葉が真実であったということを国民が理解できたのは、バビロニア隷属に陥った後のことでした。エレミヤが王国と国民を守るために述べた様々な予言の中に、メシアについての予言があります(エレ23、5-6)。このメシアの名前は「神は我らの正義」というものです(エレ23,6)。彼はダビデの子孫であり、彼が現れる時、ユダ(ユダ王国)とイスラエル(イスラエル王国)は救われます。この予言は国民が希望を持ち続けられるように述べられた、神の言葉でした。

第二朗読:エフェス 2,13-18

エフェス使徒への手紙の著者によれば、イエスはメシアとして世界を救いました。ここでの救いという表現には二つの意味があります。まず、世界には二つの別々に存在する人間のグループ(神を知るユダヤ人と神を知らない異邦人)があり、それらを一致した一つのグループにされました。モーセの律法を持っているユダヤ人は罪を犯せば、モーゼの律法に基づいて救われません。モーセの律法を知らず、自然の律法も守らない異邦人たちは、唯一の神に救われません。両方のグループの人々は、別々に生活して同じ目的に向かい続けました。しかし、イエスはどちらのグループの人々も罪が許されるように、ご自分の命を捧げました。そのおかげで、両方のグループと唯一の神の間は平和になりました。イエスを信じているユダヤ人も異邦人も、一つの唯一の神の民です。

福音書:マルコ6,30-34

他のユダヤ教の指導者と比べると、イエスはすべての人々に出迎えられました。会堂で人々を待っているラビのような先生ではありませんでした。確かにイエスは会堂でも説教をしましたが、時には大自然の中でもそうしました。モーゼの律法に基づいて倫理的な生活をする人々に対してだけではなく、異邦人のような生活をするユダヤ人に対しても、教えと不思議なことをしました。イエスは正しい羊飼いのように、すべての羊(よい羊と迷った羊)を集めった。