メッセージ - A年 年間

第一朗読 イザヤ5,1-7

第二朗読:フィリピ4,6-9

福音朗読:マタイ21,33-43


第一朗読の言葉は、北王国(イスラエル王国)に対する第四の預言です(イザ1,2-8; 2,6-8; 3,13-14)。この予言は結婚式の賛歌の形になっていますが、実際の意味は北王国が滅び ることについての話です。イザヤによれば、北王国が滅びる原因となるのは、神がこの国を守 り続けなくなることです。イスラエル王国は世界の王国の中で唯一、神の御旨が行われる場所 であるはずでしたが、イスラエルの民はそうする代わりに他の王国と同じように自分達の目的 のために行動していたからです。主の御旨を行わない僕は必要がないので、イスラエル王国の 存在も必要ではありません。

第二朗読はフィリピの使徒への手紙の終結部分(パウロのような生活を出来るようにさまざま な教え)の一部です。6節の意味は、恐れることよりも神にいつも感謝することが大切だとい うことです。7節の意味は、神が信者の心と頭の中で実際に守るということです。8節の意味は 、信者たちは正しく良いことだけを考えるべきだということです。9節は、心の中がいつも平 和であるためには、パウロのような生活を心がけなければならないという意味です。

このたとえ話は、イエスがユダヤ人と神との関係について驚くべき発表をする(21,43)ため に作りました。ユダヤ人は特別に神から恵を受けた国民です。しかし、神からもらったすべて の恵みは、個人とその国民のためだけではなくこの世界で神の御旨が行われるために与えられ た恵みです。しかし、イエスのたとえによれば、ユダヤ人の長老たちは唯一の神の御旨が行わ れるためではなく、自分の目的を達成するためにもらった権威を使っていました。イエスの言 葉の通り、ユダヤ人は神が望んだ実を結びませんでした。