メッセージ - B年 年間

第1朗読 創世記3、1619

第2朗読 1コリ10、3111、1

福音書 マルコ1、4045

唯一の神に完全な者として造られた人間は、自分自身が行った罪によって、弱さや苦しみや死などを味わう者となりました。現在の人間は、働くことと休むこと、健康と病気、悲しみと喜び、生きることと死ぬことなどを知る者です。しかしそれよりも、一人では十分でないという状態が一番厳しいことだと思います。そして、人間関係も大変難しいことです。人間が犯した罪の影響で、この状態は世界が終わるまで変わりません。

だから、この世でうまく生活できるように、互いに協力しなければなりません。「お互いに大事に」という表現は「愛のうちに人間の関係を作ろう」という意味に受け取れます。それは、強い人間が弱い人間の状態を見て助けてくれるということです。弱い人間とは、様々な状況がありますが、その中の一つは病気です。誰でもいつか、その弱さを味わうことになります。人間の力で癒せる病気もありますが、癒すことができない病気もあります。現代では、我々の国では少なくとも皮膚病を癒すことは簡単にできますが、まだそれが大きな問題となる国もあります。イエスの時代には、皮膚病は治らない病気だったので、皮膚病を患っている人は、しばしば村や町から離れたところに一人で皮膚病患者の集団に入れられました。その時代、皮膚病を治すためには奇跡を起こすしかありませんでした。今日の福音書の言葉によれば、主イエスはその奇跡を行いました。それは人間を助けるため、そして唯一の神の栄光を現わすために行った奇跡でした。

現代の世界でも治らない病気、つまり人間が病気に負けることはいくらでもありますし、奇跡が起こるようにという希望を持つより他に何もできないこともあります。そのような時、人間は唯一の神から助けていただくために、信仰を持って希望のうちに祈りの中で願います。その時、人間はできる限り病人に対して尽くし、時間も、力も、お金も捧げます。そのように行動する時、助けてあげる人は一つのことを理解する必要があります。それは「人間に対して行っている全ての良いことは、唯一の神の栄光をあらわすことだ」ということです。

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