メッセージ - B年 年間

知恵の書 7,7-11

知恵と知識の違いは何ですか。どちらが先でしたか。知識がない人は知恵を照れるでしょうか。知識人は必ず知恵のある人でしょうか。知恵の書の著者にとって聡明を与えられるため祈りが必要です。彼の祈りの内容は切な願いです(知恵 7,7)。彼の願うものは、王座や王笏や富などではなく、それよりずっと大切なものである知恵でした(8−9行)。それだけではなく、健康と美に比べても、彼にとって知恵の方が最も重要なことです(10行)。彼にとって、知恵を通して、人は莫大な富を与えられます(11行)。福音朗読に登場する金持ちの男はそう思っていなかったでしょう。彼にとって、知恵を与えられるため、財産を全部売り払うということは何の意味もありませんでした。持っている財産に知恵を与えられることだけ望んでいたのではないでしょうか。だから、イエス様は彼に「あなたに欠けているものが一つある。行って持っている物を売り払い、貧しい人々に施しなさい」と言いました(ルカ10,21)。金持ちの男は自分の人生の安全を彼の所有物に置いて、人にも神にも信頼しませんでした。彼は「知恵のために全てを捨てたら、知恵を通して、莫大な富が得られる」という言葉に信頼しませんでした。

Share