メッセージ - C年 年間

この主日の三つの朗読に共通するテーマは「忠実であること」です。
第一朗読のアモスの預言(8:4-7)では、新月祭や安息日などの祭日を気にしつつ、しかし一方で神と人に目を向けるのではなく、貧しい者を抑圧し、不当に利益を得ようとしている人々が非難されています。

第二朗読のテモテへの手紙(一テモテ2:1-8)では、パウロがキリスト者としての生き方を貫くようにと語っています。「常に」信心と品位を保つために、「すべての」人々のために祈りと感謝をささげ、清い手を上げて「どこででも」祈ることが勧められています。時々とか、一部だけとかではない、全身全霊をかけた「忠実さ」です。そしてそれは、「すべての人々」の救いを望む神と、「すべての人」の贖いのために命を献げたキリストの、例外のない「忠実さ」に応えるものとされています。

ルカによる福音書(16:1-13)では、不正な管理人のたとえ話が語られ、ごく小さなこと・不正にまみれた富について忠実でなければ、大きなこと・本当に価値あるものに忠実ではありえない、そして、どんな召使いも二人の主人に、神と富とに仕えることはできない、と言われています。

私たちの忠実さは、神が忠実であることへの応えです。その忠実さは、何か別のものと両立させられるものではありません。本当に価値あるものに忠実であり続けられますように。


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