メッセージ - A年 復活節

今日の福音の箇所(ヨハネ14:1-12)は、最後の晩餐におけるイエスの弟子たちへの一連のメッセージの一部ですが、そこでは何度も「わたし」と「父(神)」という言葉が並べて語られています。

「神を信じなさい。そしてわたしをも信じなさい」(14:1)
「わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない」(14:6)
「あなたがたがわたしを知っているなら、わたしの父をも知ることになる。今から、あなたがたは父を知る。いや、既に父を見ている」(14:7)
「わたしを見た者は父を見たのだ」(14:9)
「わたしが父の内におり、父がわたしの内におられる・・・わたしの内におられる父が、その業を行っておられる」(14:10)
「わたしが父の内におり、父がわたしの内におられる」(14:11)
「わたしが父のもとへ行く」(14:12)
これらは、イエス自身と父なる神との強い結びつきを示す言葉です。

その言葉を聞いたフィリポを初めとする弟子たちは、イエスとずっと一緒にいて、その言動を目の当たりにしてもイエスと神とのつながりを理解していませんでした。けれども、後に彼らは、福音をのべ伝えるために世界中に旅立っていき、彼ら自身が自分とイエスとのつながりを人々に伝える者になりました。イエスが父なる神との結びつきの内に愛の業を行い救いの言葉を語ったように、彼らも「先生」と呼び、「主」と呼ぶイエスとの結びつきを、自分たちの言葉と行いを通して伝えていきました。

私たちの言葉と行いは、何との、誰との結びつきを示すものとなっているでしょうか。

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