メッセージ - A年 年間 |
今週の福音朗読(マタイ16:21-27)は、先週のペトロの信仰告白(16:13-20)の続きです。ペトロの信仰告白は受け入れられましたが、その後、受難と復活を予告したイエスをいさめたペトロは、「邪魔をしている」と叱責されます。その後のイエスの言葉から考えると、ペトロの考えは「自分の命を救いたい」という立場から「自分を捨てず、十字架を背負わない」態度を示すものだったということができます。
第一朗読(エレミヤ20:7-9)でエレミヤは自分が陥った苦境に嘆きの声を上げますが、しかし神の言葉に自分を明け渡します。第二朗読(ローマ12:1-2)では、この世に倣うことなく、自分の心を変えて、何が神の御心であるかをわきまえるように、とパウロが勧めています。
自分の命にしがみつくとき、私たちは神のことを忘れ、人々から目をそらします。自分を大切にすることは自然なことですが、それは自分を閉ざすこととは異なります。私たちの心は神に、人に、開かれているでしょうか。
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