メッセージ - B年 年間

今日の福音では、イエスの教えを聞いて離れていく弟子たちに対して、イエスの下に残った弟子たちの信仰、ペトロの信仰について描かれています。イエスは十二人の弟子たちに「あなたがたも離れて行きたいか」と尋ねますが、それに対しペトロは主よ、わたしたちはだれのところへ行きましょうか。あなたは永遠の命の言葉を持っておられます。あなたこそ神の聖者であると、わたしたちは信じ、また知っています」と自らのイエスに対する信仰を告白します。この「わたしたちはだれのところへ行きましょうか」という信仰告白は、私たちが聖体拝領をする前の告白にもなっています。私たちはこの告白をご聖体の前は勿論のこと、日常の生活を通してしなければなりません。しかし私たちは、現実と宗教はどこか違うと考える部分があり、日常生活がまるで聖書、教会とは別次元であるかのように考えることもあるかと思います。そのような私たちの間でも神が日常生活において働いており、その働きに応え、愛のわざを通して私たちは救いに与ることができます。だからこそ救いがイエスの下にあることを告白するのだと言えます。その意味で私たちが日ごとの生活を通して、如何に「わたしたちはだれのところへ行きましょうか」ということができるか

さて福音ではペトロはイエスに対し、「わたしたちは信じ、また知っています」とも告白しています。私たちにとってイエスを信じ、知っているということが意味することは、教会だけではなく、如何なる時にもイエスが働いており、私たちは日常生活においても、み言葉を通して私たち一人ひとりに語り掛けています。だからこそ「主よ、わたしたちはだれのところへ行きましょうか」という告白を常に心に留めておかなければなりません。