メッセージ - A年 待降節

 

今日は待降節第1主日であり、典礼暦年が始まります。待降節の典礼にはイエス・キリストの到来、また再臨の神秘を強く感じ、神の救いを受けるための心の準備をするように呼ばれています。待降節は四つの主日からなり、それぞれに心の準備のためのテーマが分けられています。第一主日は「目覚めること」、第二主日は「悔い改め」、第三主日は「喜び」、第四の主日は「光」というテーマとなっています。待降節に聞く聖書の言葉は、夜空の星のように私たちを導くので、この四つのことを考え、心に受け止めるように祈りましょう。

さて、今日の第一朗読の「イザヤ書」は主の神殿の山が高くそびえ、多くの民が来て、ヤコブの神の家を訪れると教えています。この民はイスラエルと他の国々の人であり、主の導きに従うことになり、主の光の中に歩むことによってメシアのこられた時が示されることになります。この時については第二朗読「使徒パウロのローマ教会への手紙」の中に書かれています。「あなたがたは今がどんな時であるかを知っています。あなたがたが眠りから目覚めるべき時が既に来ています。」また、「闇の行いを脱ぎ捨てて、光の武具を身につけましょう。」とパウロが教えます。

さらに、「マタイによる福音」の中にもイエスは「だから、目を覚ましていなさい。いつの日、自分の主が帰って来られるのか、あなた方にはわからないからである。」という心構えに呼びかけ、ご自分が来られる日を予告します。

目を覚ますことは信仰の第一ステップです。それは、警戒することだけではなく、神の国が近ついたと気が付くことであり、神の御言葉の招きに従う熱意です。

主の再臨は思いがけない日となることについて書かれているので、目を覚ましましょう!

自分が今日から「目覚めなければ」、神様の訪れも、自分自身に与えられた神様の恵みもすべて無駄にする恐れがあるからです。神様はどのように私たちに話しかけているのでしょうか。神様はご自分の教会と御言葉を通して私たちに話し、また時代のしるし、心の響を通して私たちに話してくださいます。「主は私たちに道を示される。わたしたちはその道を歩もう。」とすべての時代の人々とともに呼びかけ、キリストの救いに与ることができるように願いましょう!