メッセージ - A年 降誕節

人間の歴史の中には、さまざまな出来事があります。私たちは小学校の時からそれを学んだことがあります。人類の初代から現代まで覚えることがたくさんあります。今日の主の降誕の聖書朗読を通しても人間の歴史に触れています。学校で学んだことのない歴史なのです。「初めに言葉があった」という造物の発祥を説き示す記録です。この言葉の内には命、人間を照らす光であり「私たちの間に宿った」と記録されています。この言葉は人類の歴史の中にお入りになったイエス・キリストです。

イエス・キリストの誕生は歴史録だけではなく、神の救いの業です。この業とは、既に最初の人々となるアダムとエバに救いの計画として約束され、世代から世代まで伝えられてきた希望です。第1朗読のイザヤ書に次の様に書かれています。「主は聖なるみ腕の力を、国々の民の目あらわにされた。地の果てまで、全ての人が、私たちの神の救いを仰ぐ。」と。預言者イザヤが伝えたことは2022年の前にユダヤのベツレヘムで実現し、私たちはその証人です。第2朗読のヘブラエ人への手紙の中に書かれたように。「神は、かつて預言者たちによって、多くのかたちで、また多くのしかたで先祖に語られたが、この終わりの時代には、御子によって私たちに語られました。」と。

イエス・キリストは人類の歴史だけではなく、私たち一人ひとりの日々の中に入ることをお望みになる救い主です。救いの希望に満たされたこのクリスマスの時期をお祝いだけではなく、個人の救いの歴史のスタートとなるように祈り、勤めましょう!