メッセージ - A年 復活節

福音朗読の箇所(ヨハネ14:1-12)は、最後の晩餐の席で、イエスが弟子たちに語る場面が読まれます。その中で、イエスは弟子たちに「わたしは父の家に、あなたがたのために場所を用意しに行く」と言います。この弟子たちのための「場所」は、「道」を歩んでたどり着く終わりの時のことを指しているのかもしれませんが、同時に「道」を歩み続けるための力を得る場所でもあります。イエスは、その場所を「父」と自分自身の結びつきと関連づけて語ります。

生きていく上で、誰でも「居場所」を必要としています。安心できて、ありのままの自分でいられる、自分が大切にされている、愛されていると感じられる場所です。そのような居場所があるからこそ、力を得て、勇気を与えられて、そこから一歩踏み出していくことができます。困難な道を歩んでいくことができます。

師であるイエスがいなくなった後、弟子たちが迫害の中でも主の道を歩み続けられたのは、確かな居場所があったからでした。私の居場所はどこにあるでしょうか。私は誰かにとって愛を感じられる居場所となることができているでしょうか。