メッセージ - A年 年間

今日の福音でイエスは、種まく人のたとえを話されています。たとえ話の中で、種は神のみ言葉、そして土は私たちの心を表しています。そして実りは、私たちの行いを示しており、同時に終末的な「刈り入れ」の時を暗示しています。イエスはたとえ話の最後を、「耳のある者は聞きなさい」という言葉で締めくくります。この言葉は私たちに、神のみ言葉を受け入れるために、そして実りをもたらすために、良い土壌を準備しているかということを問いかけています。その意味で私たちにとって、神のみ言葉を「聞く」ということは、どのようなことを示しているのでしょうか。

私たちにとって神のみ言葉を聞くことは、ただ単に「聞く」ことだけではなく、それを私たちの生活で実行することを示しています。私たちは日々の生活の中で、神のみことばを行うように、多くのしるしを通して導かれていますが、そのしるしに気づかないことが多くあります。だからこそ私たちは日々の生活に起こる出来事、私たちが普段目にしているニュースなどをキリストの目線で見て、考えなければなりません。そしてその中で私たちに、何ができるのかということを考え、実行に起こすことこそ、私たちにとっての「実り」に繋がっていくのだと思います。

私たちが神のみ言葉を良い土壌をもって聞き入れ、その実りをもたらすことができるよう祈り求めていきましょう。