メッセージ - B年 年間

福音朗読(ヨハネ1:35-42)の弟子たちの召命の場面で印象的なのは、「見る」という言葉が何度も出てくることです。まずヨハネの二人の弟子が歩いているイエスを見つめ、ついてくる二人をイエスが見て、彼らはイエスがどこに泊まっているかを見、そしてそのうちの一人であるアンデレが兄弟シモンをイエスのもとに連れてくると、イエスはシモンを見つめて呼びかけます。

福音書が書かれたギリシャ語では、これらの「見る」は異なる動詞が使われていますが、それでも繰り返される「見る」に関する表現が、召命という出来事におけるイエスと弟子たちとの間のお互いに向き合う姿、両者のつながりをよく表していると感じられます。

私たちの信仰は盲目的なものではなく、主イエス・キリストへの真剣な向き合いから生じてくるものです。私たちに向けられているまなざしに気づくことができるよう、よく目をこらして呼びかけを見逃さないようにしたいと思います。