メッセージ - B年 復活節

良い羊飼いの主日に当たっている今日の福音でイエスは自らを、良い羊飼いであると述べています。そして雇い人は自らの羊を心にかけていないことに対し、良い羊飼いは羊のために命を捨てると述べています。実際にイエスは羊である我々の救いのために自らの命を投げうち、そして過越しの神秘のうちに救いの希望があることを示してくださいました。さらに囲いに入っていないほかの羊も導かなければならないと福音の中で述べています。囲いに入っていない羊、すなわち自らには救いがないと感じていた人々をも救いに導くことを示しています。その意味でイエスの救いは全ての人々にもたらされます。

私たちのうちでも、見放されてしまったのではないかと思うほどの孤独や失望を感じることもあると思います。しかしイエスはその中でも周りの人々を通して、私たちがいつもイエスに従うよう呼び掛けています。私たちはいつもそのことを思い巡らし、その呼びかけが生活のどこにあるかを探し求めなければなりません。そのためにも自らの命を投げうったイエスがいつも共にいることを、祈りのうちに思い起こす必要があります。

私たちをいつも導いてくださるイエスに信頼し、そして私たちも苦難の中にあっても、いつも過越しの神秘に招かれていることに感謝して、イエスに従うことができるよう恵みを祈り求めていきましょう。