メッセージ - B年 年間

今日の福音の中では、イエスが人々に悪霊に取りつかれていると疑われる場面が描かれています。さらに律法学者たちは「悪霊の頭の力で悪霊を追い出している」とイエスについて言っています。それに対してイエスは、サタンがサタンを追い出せないことを示すと同時に、「聖霊を冒涜する者は永遠に赦されず、永遠に罪の責めを負う」とかなり厳しい言葉で人々に教えています。「聖霊を冒涜する」ことは、聖霊を受け入れないことを意味します。そしてこの言葉はイエスの行い、わざを受け入れることができなかった人々に向けられています。さらに福音の最後でイエスは「神の御心を行う人こそ、わたしの兄弟、姉妹、また母なのだ」と言われています。すなわち聖霊を受け入れ、その導きに従う人こそ、イエスの家族となり得ることを示しています。

私たちの生活の中でも、人々や様々な環境を通して聖霊が与えられています。しかし私たちの生活に近い人、環境であればあるほど、その導きを見逃すことが多いように思います。実際にイエスを取り押さえていたのは身内の人たちでした。それは私たちの思い込み、偏見によるものです。それを取り除くのは、キリスト者としての価値観で物事を見ることであり、その中で聖霊の導きを見出すことができるだと言えます。その意味では私たちは自分の生活の中で、どこに聖霊の働きがあるかを常に探し求める必要があるのだと言えます。

私たちのうちに働いている聖霊に感謝し、その導きに従うことができるよう祈り求めていきましょう。