メッセージ - B年 年間 |
今日の福音でイエスは結婚、そして離縁について教えています。イエスは第一朗読の創世記で読まれているように、結婚とは神によって一つに結ばれたものであり、人が離してはならないと教えています。その上でモーセが離縁について許していたのは「あなたたちの心が頑固」であったからとイエスは話しています。イエスはこの箇所で、結婚が神からの祝福であると同時に、再婚のための結婚が姦通の罪を犯すことになることを強調しています。ファリサイ派の人々は、このモーセの律法の部分に囚われているが故に、結婚が神からの祝福であることを忘れてしまっているように思えます。さらに再婚のために離縁をすることは、離縁した家族、共同体から追い出すことを示し、恐らく離縁される方が社会的な地位や立場が弱かったことが考えられます。その上でイエスは結婚というものの重要性と離縁に潜む人間の思惑を見抜いて、このように教えられていると考えられます。
私たちも同様に、社会や共同体の決まりにとらわれ、「心が頑固」になることが多いと思います。しかしそういった中で、イエスが罪人を回心に導き、自分のもとに引き寄せたことを思い起こす必要があります。私たち自身が規則のもとに人を裁く、頑固な心を捨て、イエスが行ったように人々を回心に導きいれることができるよう祈り求めていきましょう。
< Prev | Next > |
---|