釈義 - B年 年間

テーマ:救い主

第一朗読:エレミヤ31,7-9

預言者エレミヤの時代には、ユダ王国の国際的な関係は大変難しくなっていた。特にバビロニア帝国との関係においては、ユダ王国がバビロニア帝国の属国になる可能性が次第に高まっていた。エレミヤによれば、そのような時期は、国民が多くの罪を犯したために神から受けた罰である。その悪い立場を国民が簡単に建て直すことができないということがエレミヤは分かっていたので、将来に神から送られたメシヤが再び神の国民の立場を建て直すと預言した。国民の希望を守るためにエレミヤはメシヤの時代の教えを述べ伝えた。

第二朗読:ヘブライ5,1-6

ヘブライ人への手紙の著者にとってイエスは大祭司である(5,5)。すべての人々のために捧げ物を捧げた大祭司である(自分の命を捧げた)。唯一の神の神殿で仕事をする祭司になることができるのは、レビ部族の人々だけである。それは神が決めたことであった。同様に、イエスが大祭司になることは、神の選択であった(5,5)。

福音朗読:マルコ10,46-52

 

ユダヤ教の教えにとってメシヤはダビデの家の人である。ダビデの家というのはダビデの家族の親戚

(マタ1,1-18;ルカ3,23-37)あり、ダビデの町(ベツレヘム)で生まれなければならなかった(ルカ2,1-7)。「 ダビデの子のイエスさま。 私をあわれんでください」と言うバレティマイは、決して間違わなかった。