釈義 - C年 祭祝日

第一朗読:使徒言行録10,34a.37-43

第一朗読の言葉はコルネリオの家で行ったペテロの説教である。コルネリオの家に集まった人々はユダヤ人だけではなく異邦人もいた。使徒言行録にはこの説教が異邦人に対するペテロの最初の説教である。これ以降、イエスの教えをユダヤ人にだけではなく異邦人にも述べ伝え始めた。この説教の内容をユダヤ人に対して行った説教の内容と照らし合わせると、まったく同じ教えが述べられていることがわかる。

第二朗読:コロサイ3,1-4

イエスを信じるようになったコロサイの人々はなかなか異邦人らしい良くない習慣を捨てることが出来なかった。コロサイのキリスト者にこれが出来るように、パウロはこの手紙を書いた。さまざまな倫理的な教えの基本が第二朗読の言葉である。イエスの受難や死や復活のおかげで新しい人間になったコロサイの人々はイエスと共にいる。コロサイのキリスト者は新しい人としてこの世のことを望まず神と天国のことを考える必要がある。

福音朗読:ヨハネ20,1-9

復活の日曜日まで、ヨハネはイエスのことが完全に理解できなかった。イエスの言葉を聞いたけれどこの言葉の意味が分からなかった。イエスの行いを見たけれどもこのしるしの意味が分からなかった。ヨハネが、人間を救うためにイエスの死と復活が必要であるということを理解するには、イエスの受難を見た後、空になったイエスの墓を見るという経験が必要であった。