メッセージ - C年 祭祝日

主の御昇天の出来事は私たちのために様々なメッセージがあると思います。

 

* キリストは復活して40日間、自分の弟子たちに現れ、そして天にお昇りになりました。40という数は、この地上の試練を現す数字です。キリストは、人間としてこの地上で多くの試練に耐え、罪と死に対して勝利を納めたのです。したがって、罪のために閉ざされた天国の門がキリストの御昇天によってすべての人のために開かれたのです。魂だけでなく、体もともに天に昇ったということは、人間性を強調し、キリストは最初の人間として天国にお入りになったことを伝えます。

私たちもキリストに従っていつも上のものを目指し、天国へと向かって生きるように招かれています。

 

* キリストはこの地上で、死にいたるまで御父に従順と謙遜の模範を示してくださいました。自分を謙遜に低くする者を神様が高めてくださると聖書は教えています。御昇天は、へりくだったキリストが御父によって高められ、「神の右の座」に着いたという表現は、神に等しい者として栄光と誉れを受けたことを教え、教会の頭となられたしるしです。

私たちもキリストのように神様に謙遜に聞き従い、神様の恵みによって神様の子ども見なされるように招かれています。

 

* キリストは、弟子たちに私たちのために天国で場所を用意しに行くことを約束してくださいました。神様の救いの計画の中で初めから私たちのために天国で場所がありました。私たちの罪がその場所をなくしたのです。しかし、キリストが私たちの罪を御自分の実に受けて十字架に付けられましたので、私たちは天国で場所をもう一度設けたのです。

キリストが私たちを迎えに来られると言われたのですから、 私たちは天国に入るために罪に背を向け、キリストを迎える回心が必要です。

 

* 地上にキリストが共におられた時、弟子たちは福音宣教については消極的で恐れていました。キリストの救いの業をこの世の中で実現していくために弟子たちに聖霊が必要でした。キリストが天に昇ったのは、彼らに御父のもとから聖霊を遣わすためでした。弟子たちをとおして聖霊の交わりの中で全世界に広がる普遍の教会が誕生しした。

教会である私たちも今、この地上で神の国を実現していくように召されており、聖霊の導きによって天国へと近づくことができます。

 

 

本日の第一聖書朗読、使徒言行録にもとづくと、キリストが天に昇ったことを見た弟子たちは、キリストのすがった消えた後も、ずっと天を仰ぎつづけていたのです。そこで神様は天使を使わして、それを止めるようにしたのです。なぜなら、御昇天なさったキリストは、聖霊の注ぎによって私たちの心の中で生きることになります。大切なのは、私たちの心を天国の一部として、キリストを生きることです。