釈義 - C年 年間

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第一朗読:創世記18,1-10

第一朗読の言葉はJ資料の伝承を含む。J資料は庶民的な伝承として擬人的な神の画像を現す。ここでは神は人間の姿を持ち、アブラハムの所に来て、アブラハムの息子について預言する。神学的な意味としては、神が人間を迎え入れ、助けるということである。人間は自分でできないことを神から恵みとして貰う。人間のほうから必要なことはただ一つ、神の預言を信じることである。

さらないでください。 (Gen 18:3 JAS)

第二朗読:コロサイ1,24-28

コロサイの信徒への手紙の著者によれば、彼自身がイエスの僕として神の奥義を世界に述べ伝えるために選ばれた人である(1,25)。「神の奥義」というのはイエスが異邦人にとっても栄光(永遠の命)の道だということである(1,27)。著者の義務はイエスが異邦人の救い主であるという教えを述べ伝えることである。この宣教をする時に彼は迫害される。この迫害は、著者が教会のために捧げるということを意味する(1,24)。

福音朗読:ルカ10,38-42

ベタ二アに住んでいるマルタとマリヤ(そしてラザルス)は、イエスの友達であった。マルタはイエスのために様々なことをしたので、キリスト教の伝承による彼女はキリスト教の社会的な活動の肖像になった。マリヤはイエスの言葉を聞いたので、キリスト教の伝承による彼女は黙想をするキリスト者の肖像になった。どちらの行いも必要だが、最も大切なことは、まずイエスの言葉を聞くことである。