メッセージ - A年 年間

 

「あなたがたは地の塩である。(…)あなたがたは世の光である」(マタイ5,13a・14a)

 

* 塩はどんな特質があるでしょうか。

・塩は食物に味をつけ、食べる喜びを与え、食べにくいものを食べやすくし、栄養を取るように助けます。

・塩は食べ物を保存する力があり、腐敗から守り、清めます。

・塩をそのまま食べる物ではない。辛くて体に害を与えます。食べ物には塩を入れ過ぎないように気を付けなければなりません。

 

* 光はどんな特質があるでしょうか。

・光は、照らすことによって人がものを識別し理解することを可能にします。

・光は、つまずくことも、迷うことがないように導く力があります。

・光は、温かさを与えることによって、生きる物を成長させ、種を作るものには花を咲かせて実を結ばせます。

・光の火は、人を野獣から守って命を救う役目を果たします。

・光の火は、精錬する力があり、腐敗するものを消滅して清めます。

・光の火は、人を一つに集めて結びます。

・光は、神のシンボルで、人に愛、希望、友情、平和、喜び、元気などを与えます。

・光を持つ人は、物を照らして多くのものに出会うことができるが、自分を照らすと眩しくなって何も見えなくなり、他人に自分の陰を落とすこともあります。

・光の火を用心しないと、火事になり、命も財産も奪われます。

 

* 塩も光もその役割を果たすために自分を失っていくという共通点があります。例えば、塩は食物に溶け込んで味を与え、蝋燭の火は自分の身を燃え尽くしながら光を放ちます。

 

イエス様は、「地の塩、世の光」の例えを、「人々が、あなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父を崇めるようになるためである。」(マタイ5,16)という目的で言われたのです。もし、私たちは謙遜にならず、自分を中心にして善行を行うならば、人に陰を落として暗くし、その人生を辛くて苦いものにし、破壊するかもしれません。私たちは、キリストの心を持って、自分のすべてを尽して神様を愛するゆえに、キリストの手足となって善い業を行って、多くの人が神を見出すことができるように地の塩、世の光とならなければなりません。

私たちの行いは、人の生き方を咲かせ、明るくして清く正しい道を示し、人生に良い味を与えて満たし、成長と繁栄、すべてのつまずきと悪から守り、皆の心を一つにして愛、平和と喜びに満ちた人生を与えるものでなければなりません。なぜなら、行いが自分自身ではなく、神様が誉れを受けるように証しができれば、真の幸せと喜びになるからです。