メッセージ - A年 祭祝日

 

福音朗読:マタ28,16‐20

第一朗読:使徒1,1-11

第一朗読の言葉はルカの書物の第二冊(使徒言行録)の始めである。この文章はルカの書物の第一冊(ルカによる福音書)の部分(ルカ24,36-53)と内容的には重なるところがあるが、文章を書いた目的は異なる(使徒1,1)。

ルカ24、36-53は過去に注目し、イエスがすべての預言者の言葉を成就したことを伝えている。使徒1、1-11は将来に注目し、これから行うことについて説明している。まず、聖霊の力を受け取るまでエルサレムに留まらなければならない(使徒1,2-5)。次に、聖霊の力を受け取った後、エルザレムから始め、世界の最も遠い所までイエスの福音を証する(使徒6-8)。最後は、天国に昇ったイエスを再びこの世に来られるまで信仰の内に待つのである(使徒1、9-11)。

第二朗読:エフェソ1,17-23

聖書の言葉は分かりにくく、イエスによる神の救いの業は信じにくい。人間はこれらのことを自分の力だけで理解することはできない。だから、これらを信じている人々は、神から知恵と啓示の聖霊を与えられた人々である(エフ1、17)。この聖霊の恵によって、キリスト者の希望やキリスト者の栄光やキリスト者の力について学ぶことができる(エフ1、18)。神はこれら三つのことをイエスの復活と昇天という二つの業によって示された。人間に殺されたイエスは神の力で復活し、天国に昇り、神の右の座に着き、創造されたすべての者より上の完全な栄光を受けて、信者によって造られた教会という体の頭になった(エフ1、20-23)。

福音朗読:マタ28,16‐20

天に昇ったイエスはいつも弟子と一緒にいる(マタ28、20)。それはこの福音書の言葉の最も大切な教えである。天と地の一切の権能を授かったイエスはイエスの福音を述べ伝える人々と共に働く。信者になった人々はまだ信じていない人々が信じる者になるために、イエスの弟子として一生懸命に宣教するべき筈である。