メッセージ - C年 年間

第一朗読:アモス8,4-7

アモス書の言葉は、社会的な不正を批判し、北王国の社会的な問題を指摘している。唯一の王国が分裂した後、アモスはユダ王国の人として、敵対する北王国で預言者の活動をするため、唯一の神に選ばれた方であった。紀元前八世紀に、北王国は国として力を得て、経済的に裕福になった。しかし、北王国の社会は貧富の差が激しく、力を持っている人々が弱い人々に対して自由に不正をした。アモスの言葉によれば、そのようなやり方は唯一の神の前に義ではない。社会の中における人間の関係は主と奴隷のようなものではなく、共同体としての関係がある筈だ。

 

第二朗読:テモテ2,1-8

共同体らしく生活するキリスト者たちにとって最も大切な義務は、良い人間関係を保つために互いに祈ることである。特に社会的立場が高く責任が重い人々にとって、祈りは必要なものとなる。彼らは平和で安全な社会と世界ができるように、彼ら自身のために祈りを捧げる必要がある。平安で安全な世界に生きている人々は、「お互いに共同体である」という考え方に集中することができる。

 

福音書:ルカ16,1-13

人間関係を大切しなければならないということは誰でも知っているが、それができるようになるためには、子供からお年寄りまで毎日学ばければならない。人間と人間の関係は一つのパターンではない。人によって関係は異なるので、毎回気をつけなければならない。特に、困難な状態に落ちたとき、隣人から助けてもらわなければ自分自身の力で自分を救うことはできないだろう。

今日の福音書の不正な管理人は、それを良く理解していたため、社会の中で救われたのだろう。社会の良い関係を守るためには、自分の力を自分よりも社会のために使わなければならない。