メッセージ - C年 復活節

主の昇天は、主イエス・キリストが天に昇られた、というだけではなく、その道が私たちにとっても父なる神に至るものとして開かれた、というところに意味があります。「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない」と言われたように、まさにその道は私たちにとって永遠の命にあずかるための、天の父への道です。

しかし、その道は下から上へという一方通行ではなく、その同じ道を通って聖霊が私たちの上に注がれます。「高い所からの力」である聖霊、すなわち「父が約束されたもの」を送る、とイエスは弟子たちに語ります。

天と地を結ぶ道となった、イエスの復活と昇天、聖霊降臨は、更に私たちの目を垂直から水平へと向けさせます。罪のゆるしのための悔い改めをあらゆる国の人々に宣べ伝えるため、弟子たちを証人とする、とイエスは宣言します。弟子たちは、そしてそれに続く私たちは、この世界で、地の果てまで福音を宣べ伝える使命を与えられているのです。

主の昇天は、私たちの目線を天と地の両方に向けさせます。

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