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変容の福音 ヨハネ18:33b-37

イエスの王位はこの世に属していません。この世界の支配者によってふるわれる力とはまったく異なるあり方のものです。その王権は、権力の構造や人間的な力のあり方を根本的に変えようとご自身をまったくささげることに本質があるからです。この「世」的な生き方を選ぶことなく、にもかかわらずこの「世」を変えるために遣わされ、この「世」で生きることは、絶えざる挑戦です。「この世の力」は私たちの前に立ちふさがっており、私たちは誠実で深い信念を持つよう求められています。それは欲望や野心、くだらない利益の罠に陥らないためです。十字架の福音は、真理の力に従って自分の生を生きる人を変容させる力です。私たちは、イエスと同じように、神のみ旨にすべてをゆだねているでしょうか。

(神言会文書 Encountering the Transforming Word 2018 Oct/Nov より翻訳)

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仕えるリーダーとなるために マルコ10:35-45

奉仕は奉献生活・宣教生活の特徴です。困窮している人、貧しい人、周縁に追いやられている人への無私の愛と謙遜な奉仕は、物事を変革する使命を持った弟子の特性です。他者に対して権威を持つことは、奉仕のためのものでなければなりません。しかし、世のものへの関心や力の誘惑は、主に無条件に従い、富、財産、権力を徹底的に放棄する必要がある霊的な歩みや宣教的献身において、重大な障害となりえます。
私は力ある地位や権力を望んで、預言的対話への献身を台無しにしていないでしょうか。自分のリーダーシップを責任・透明性・義務を伴う奉仕・管理だと理解しているでしょうか。自分の権威を悪用し、特に弱者・他者に頼らなければいけない人・未成年者・声を上げられない人を利用していないでしょうか。


(神言会文書 Encountering the Transforming Word 2018 Oct/Nov より翻訳)

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恵まれない人々に心を留める マルコ10:17-30

自分の持っている物を分かち合うことができなかった金持ちの男の目に映った悲しみは、イエスの招きを理解していなかったしるしです。彼は自分の財産を失うことを恐れていました。しかしイエスの弟子は失うことによって得るのです(マルコ8:34-36)。後の者を先にすることによって、私たちは、自分の生をささげている主の存在に出会います。
最近行われた神言会の総会議は、次のように宣言しています。「私たちが実際に主ご自身に仕えるのは、貧しい人々や軽んじられている人々に奉仕するときです……み言葉は確かに彼ら一人一人のうちにおられます。み言葉に霊的に根差すことによって、私たちは後の者を先にするという宣教的使命に駆り立てられます。貧しい人々への宣教奉仕を強調することは、オプションではありません。そこにおいてこそ、私たちはみ言葉が世界におられるのを見出すからです。この使命は譲ることはできません」(2018年神言会総会議#42)。

(神言会文書 Encountering the Transforming Word 2018 Oct/Nov より翻訳)

 
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マルコ10:2-16

人間の頑固さは、神のご計画に反することがあります。神の計画は初めから完全なので、変わることがありません。これは婚姻関係に限られたことではなく、兄弟姉妹としての私たちの生にもあてはまります。「私たちは主によって引きつけられ、一つにされた兄弟の共同体であり、そこにおいて私たちは人としてあるがままに受け入れられ、私たち自身であることをやめることはありません」(2018年神言会総会議参加者への教皇フランシスコの言葉)。「自分の心の頑なさ」によって、私たちは自分が欲しいもの(例えば免除・特権・利益など)を手に入れることがあるかもしれません。今日の福音は、痛切な問いを投げかけています。「これは神が私に望んでおられることだろうか、それとも私自身が望んでいることだろうか」。私たちの共同体としての生と宣教のための神のご計画を再発見するために、イエスの言葉に注意深く耳を傾ける必要があります。

(神言会文書 Encountering the Transforming Word 2018 Oct/Nov より翻訳)

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